家が駅から一分のところで
喜んでいたのも束の間
出口までも、そして出口を出たあとも
鬼のような階段が続き
地蔵がはいってるかのようなリュックと
死体でもはいっているかのような重いスーツケースを
ウヌウヌいいながら
もち上げていたら
やさしくて細いお兄さんが荷物をグッと持ってくれた。
その時、なんて自分はズルイ存在なんだろう
と泣きそうになった。
出口に到着しても、彼が荷物をもってくれて
本当に自分はなんて駄目な奴なんだろうと絶望した。
これから自分でなんでも持てるようになる。
だれかに甘える癖、本当にやめたいんだ。
絶対、強くなる。
5階でもエレベーターは当然ない。
新しいお家には、
メキシコで買った変な人形たちが
お出迎えしてくれる。
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