2014年8月16日土曜日

自転車

大阪は、物持ちが良すぎるせいで

チャリのブレーキ音に苛つく。

油をささない無神経なケチ。


近所を歩けば、外人でごった返し

英語で道を聞かれる。

スマホの力は、こんなにも絶大で無力。

電波が有料ということだけで

海外では全く役にたたない。


アップルストアをアメリカ人に聞かれ

なんで心斎橋にアップルストアが一個だけしかないのか

なんで大阪にきてまでアップルなのか不思議。


たかが薬局やコンビニに、必ず2カ国語話せるスタッフがいる。

なんてスキル。

もうそれだけで第3の国にいけば、もっと稼げる。


日本橋に近づくと、ここは日本なのかと思うような

光景と異臭が広がる。

道で寝ている人も、たくさんいる。

安いスーパーで、彼らは買い物をしている。

定員は、彼らに思いのほか優しい対応だった。

1日に何度も、缶や段ボールを探している姿を見る。

日本には、真面目なホームレスが多い。



こっちにきて自転車がなく

ずっと走って走って走って

どこにいくにも汗だくだった。


しんどくなって自転車を購入した。

快適さを噛み締める間もなく

彼は自転車には乗らずに、

自転車を両手で抱えながら走りだした。

2、3駅分の距離を自転車を抱えて走る。

前よりも、ずっと汗をかいてる。


今日も雨が降っていた。

信号待ちをしているとき

目の前でピンクのバイクに乗った女性が

マンホールの上でブレーキを踏み

派手に転んでいた。


信号の向かい側にいた観光客が、驚いたのちに笑った。

後ろにいたウザイ親父が大変だ!大変だ!とのたうちまわる。

中学生のウブな男子は、転がってきたペットボトルを

ドキドキしながら転んだ女性に手渡す。

転んだ本人は、ドキドキしながら、うすら笑いを浮かべた。

彼は、神妙な顔をしながら女性の腕の傷を見ていた。

その時、彼は「女の人の白い服に腕の血が付くともっとカワイイのに。」

と思っていたらしい。

わたしは、もしバイクがこっちにきたら避けられるか考えていた。

みんな不気味だったけど、彼が一番不気味だ。


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