4月の桜がポップコーンみたいに可愛く咲きはじめた頃、仕事を辞めた。
それから2週間後プールに出掛けた。
あそびのプールなら、スパプー。
だけど今回は違う。
自分を変えるための、市民プール。
どっちも考えたことも行ったこともなかった。
とにかく緊張してた。
プールが好きなわけでも、
泳ぎが必要な年齢でもない。
なのにプール。
とにかく恥ずかしくて
脇と太ももが隠れる変な水着を買って
度入りレンズのゴーグルまで買って
泳ぐ気合いはとにかく十分だった。
勝手の分からない着衣室で既に
メガネ代わりにゴーグルをかけて
マトリックスみたいな自分のキモさに負けそうになる。
着衣室を出てすぐムアっと広がる熱気の渦に一歩踏み出したら
そこはもうすでにプールで棒立ちになる。
どのレーンで泳げばいいのか分からない不安を
クロールをしてもう先に泳いでいる彼が打ち消してくれた。
プールに入った途端、緊張がほぐれた。
プールは、巨大なゼリーみたいだった。
プールに来ている人をみたら
健康のために来ているブヨブヨのオバさんと
4月なのにもう夏に着る水着で頭がいっぱいのギャルが2人が
ゆったり歩くコースをねり歩いている。
ここのプールは、なんだか続けれそう。
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