2015年5月24日日曜日

消えない靴















それは高校の時に買ってもらった靴。


スウェード生地の少し厚底のバレエシューズ。


買い与えられた時は、全然好きになれなかった。


大学生になると素朴なその靴が、可愛く思えて6年も履きつづけた。


イタリアに行った時、大好きな靴を捨てて帰ってきた。


愛着がありすぎて、恐かったんだと思う。


あれからたくさんの新しい靴を買ったのに、いまだに足に馴染まない。


足の重みで、かかとも中敷もへこんで穴があいていたアノ靴がいい。


心の中で、何度だって描けるあの靴のラインや感触。


同時期、大切にしていた破れた灰色のカーディガンも刺繍入りのインナーも


途端に色あせてしまった。


しっくりこなくなる時は恐い。


だけど次へ進むために、その時はいつもやってくる。


きっとすべて自分自身でつくりださないと駄目なんだ。



2 件のコメント:

  1. あなたの私は集合的無意識でうちは怒りをためる。ということを人に言いました。昨日。わたしはどこかにいきます。星に行きます。と、rocoさんのこと見てたら歌いたくなりました。粗忽者で…失礼しました。。○。+ 

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  2. 山はきっとあるけど、唯一やと思うって。そう言われました。

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